■ 景気に取り残される車、国内市場は07年も前年割れへ-競争力に危機も
(Bloomberg,12/30)
> 07年も水面下、しかも85年(実績555万6878台)以来の570万台割れという状況に
> メーカー首脳も困惑している。マツダの井巻久一社長は「正直言って分から
> ない」と本音を漏らす。
あーあーあーあー。
社長さんってのは、どの会社でも本質が見えてないものなんですな。
単刀直入にいうと、
給料が少ないから買えないんです。
ご自分の会社の社員や派遣に払ってる給料を考えれば、すぐにでもわかりますよ。
上層部の金持ち組は外車やレクサス買うし、中間層は中古車、下層部は電車使います。
これじゃ車は売れないでしょ。
具体的には、バカ高い駐車場代、アホみたいなガソリン税、重量税や自動車税や任意保険、いつまでたっても高額な高速道路、もうね、維持費がシャレになってない。
それと、(分かり切ってることだけど)慢性的な道路渋滞に比較して、時間通りに遅れずに都内全域を網羅する電車ネットワークのほうが圧倒的に優秀。
車が趣味の人か、(車以外の交通機関が無いなど)のっぴきならない理由がなければ、ローンを組んでまで車を買う理由がないわけです。
土日しか乗らない車のために毎月7~10万も払えない、我々一般家庭はそういう経済状況なんですよ、社長さん。
> トヨタ自動車の一丸陽一郎専務は「薄型テレビや住宅などとの競合で、車を買う
> 優先順位が下がっている。
> それに車本来が持つ、乗る楽しさや走る楽しさが少なくなったこともある」と反省
> する。
その競合は昔からありますが、それでもかつて車はガンガン売れていました。
じゃあ、なんで今、車はその競合相手に負けているのか。
もうデザインや性能だけで新車は売れないんです。
いくら乗る楽しさや走る楽しさを持つ車を開発しても、残念ながら都内には走るための道路がない。
ローン組んで資金を捻出するほどの魅力とメリットがない。
これは、自動車メーカーだけががんばってもどうにもならないわけです。
時間がないくせにやりたことが山積みです。