■ 山田祥平のRe:config.sys Vistaのお気に召すまま
(PC Watch,1/19)
> これらのデフォルト設定のおかげで、世の中の多くのユーザーは、PCを再起動する
> ことがあまりなくなるに違いない。そして、次回に電源を入れたときの復帰の早さに、
> やっぱりVistaはすごいと思うはずだ。
> まして、「ファストブート」なんて名前までつけられて
> いるのだから、新機能と信じて疑わないにちがいない。
> 世の中というのはそういうものだ。
山田さん悪態つきまくりワロタ
> これらの一連の作業によって、ユーザーは、写真の取り込み時に、知らず知らずの
> うちにファイルのしかるべきフォルダへの振り分けとタグ付加を同時に行なうことが
> できる。XPの時代には、フォルダへの整理しかできなかったわけだが、ここでユー
> ザーはタグをつけるという行為を自然に理解する。
iTunesのおかげでID3タグの重要性を知り、数千もの音楽ファイルに泣きながらタグ整理をした経験をもつ僕には耳の痛い話だ。
しかし、そのおかげで、それまでのディレクトリ管理しかしていなかった時とはくらべものにならないくらい、管理と検索が便利になった。
iTunesやpicasaやデスクトップ検索ツールの、メタ情報によるフィルタリングの快適さに慣れると、ユーザーはだんだんディレクトリ構成の把握を放棄しはじめる。
エクスプローラで、d:\data\pict\photo\canon\2007\01\test.jpgを探すよりも、"test.jpg canon"というワードで検索するほうが圧倒的に楽で早いからだ。
バックアップを取るのも、フィルタかけて該当するファイルをコピーするだけだから、いちいち「あのファイルがこのディレクトリにあって・・・」なんて悩む必要がなくなる。
圧倒的なファイル数と情報量に対抗するには、既存のディレクトリ管理ではもう収拾が付かないから、次のステップの管理方法としてメタ情報による管理が生まれたことは想像に難くない。
でも、コンピュータのファイル管理は、今までもこれからも変わることなく、ずっとディレクトリ単位だ。
ユーザーインターフェイスがファイラからファインダーへ変わることで、その基本になるディレクトリ構成の存在を忘れてしまうのはとても怖いことなんだと思う。
WindowsユーザーはGUIの浸透によってコマンドを意識しないでオペレートをすることが可能になったけれども、その分コンピュータの理解からは遠ざかった。
これと同じことが、今、メタ情報管理の広まりによって起きつつある。
なので僕は自戒の念をこめて、iTunesやgoogleデスクトップ検索を使いながら、同時に昔ながらのファイラも使い続けている。
そして、可能なことはできるだけコマンドから行うようにしている(得てしてコマンドを打つほうが早いから、という理由もあるんだけれど)。
・・・そこ、キモイとか言わないように。泣きそうになるから。
時間がないくせにやりたことが山積みです。